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アルミについて

アルミといえば、イメージ的に、軽くて、銀色に光っていて、磁石にくっつかなくて、・・・
たとえば、アルミカン、1円玉、サッシ、アルミホイール、航空機、バット、船、でしょうか?
   まだまだあるんです。
自転車・バイクのフレーム、ガードレール、照明柱、水門、屋根、トラック等のコンテナ、エンジン、薬品等のタンク、放熱板、アルミ箔など、いろんなところで使われています。
アルミニウムを大きく分けると、展伸材、鋳物材とに分かれます。
その内の展伸材をさらに、1000〜7000系と、7種類の合金に大別して、その中から目的に合ったアルミニウム合金でいろんなものを作っているんです。
 
  でも、見た目や重さは全部同じですよ!!
材料の94%は同じアルミです、残りの6%の化合物で強度や加工性、耐食性、溶接
性、装飾性とそれぞれの特性をもったアルミニウム合金が作られるのです。その中
から用途に合った材料でいろんな物が加工、製造されます。
 
  ちなみに、船は5000系で(下の表をご覧下さい。)
 A-5083、5052の材料を使用しています。新幹線も同じです、5083材は、日本
の神戸製鋼(KOBELCO)が開発した材料で、加工性がよく、実用非熱処理合金の中
でもっとも強度の高い、耐食材料で、溶接構造に適しています。

豆知識
歴史
 鉄、銅は紀元前5000〜3000年に、すでに道具や装飾品として使用されていた。
 アルミニウム工業用材料としてホールとエルーによって確立されてまだ100年程度なのです。
使用量
 中国、米国、ドイツに続いて日本は4位で、世界の消費量の10〜12%を使っています。
生産
 中国、ロシア、カナダ、アラブ首長国連邦、オーストラリアの順で、日本での地域生産は行っていない。
 それは日本はとても電気料の高い国だからです。

 1トンの地金を生産するのに約16,000kwも必要なので、電気料金の安い国で生産されているのです。
特徴
 (1)比重:アルミニウムは比重が銅や鉄の約1/3であり、航空機、船舶、車輌などの交通機関、建設、土木などの分野で軽量化に役立っている。
      
 (2)耐食性:大気中で自然に耐食性のよい酸化皮膜が形成され、自己防護するので 優れた耐食性を持っている。鉄鋼のように赤さびを生ずることはない
      
 (3)加工性:展延性に富み、板、はく、棒、管、線、形材など種々の形状の製品を容易に製造することがで きる。成型加工、切削加工なども容易であるので、きわめて広い用途で使用される。
      
 (4)表面処理:無色透明な酸化皮膜を表面に形成させるアルマイト処理により、美しい銀白色の金属光沢 を保持したまま耐食性、耐摩耗性を飛躍的に改善させることができる。 
また、染色、自然発色、電解発色などの方法により種々の色調を与えることができるため家庭用品、建築物の内外装にも多く使用される。

 (5)強度:合金の種類,質別によって引張強さは7〜60kgf/muと変化させることができるので、用途に応じて適切なものを選ぶことができる。

 (6)低温特性:温度が低下するにつれて強度は上昇し、超低温範囲に至るまで普通鋼のような低温ぜい性を示さない。
       
 (7)電気伝導性:銅の60%の導電率を有し、銅の半分程度の重さのアルミニウムを使用して銅と同量の電流を通すことができ、送電線、配電線として適している。

 (8)熱伝導性:熱を伝え易く、熱交換器、エンジン部品、家庭用品、冷暖房装置に使用される。

 (9)反射性:アルミニウムの表面の光は、熱,電波をよく反射するので、暖房器の反射板、照明器具、パラボラアンテナに用いられる。

 (10)非磁性:電磁気の磁場にほとんど影響されず、磁気をおびることがない。非磁性を必要とする各種電気機器に用いられる。

 (11)再生:スクラップの再生が他の金属に比べ非常に容易で、スクラップ価値が高いため、資源の有効活用、廃棄物公害防止に役立っている。

◆アルミ合金 系統別の特性や用途等

 合金系統 合金呼称   材料・特性  特性  用途
 純アルミニウム系 1000系 
例)1060〜1200
加工性
表面処理性
耐食性
強度 



低 
 電線、日用品、
化学工業タンク、
反射板、フィン
熱交換部品
Al-Cu系   2000系
例)2011〜1200
強度
耐食性
強度 


低 
航空機、ギアー、
エンジン、ピストン、
プロペラ、高圧部品 
 Al-Mn系 3000系
例)300.〜3105 
加工性
耐食性
深絞り性 


優 
アルミ缶 
建材、屋根、
カラーアルミ
 Al-Si系 4000系
例)4032〜4043 
耐熱性
耐摩擦性 

優 
ピストン、建築パネル
シリンダーヘッド 
 Al-Mg系 5000系
例)5005〜5086 
加工性
耐海水性
低温特性
強度
溶接性 




優 
船舶、ファスナー、
圧力容器、 車両、
缶エンド
磁気ディスク
 Al-Mg-Si系 6000系
例)6061〜6151 
押出性
耐食性
表面処理性 


良 
サッシ、窓枠、
陸上構造物、
家具、家電製品 
 Al-Zn-Mg系
Al-Zn-Mg-Cu系
7000系
 例)7003〜7072
 強度
押出性
耐食性


良 
航空機、
スキー・ストック
車両 



アルミニウム、アルミニウム合金について、もっと詳しく知りたい方は…

アルミニウム -Wikipedia-
アルミニウム合金 -Wikipedia-
社団法人 日本アルミニウム協会
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